父親とは、子供にとってどんな存在か?

〜背中で語る父親の役割〜

「父親って、子供にとってどんな存在なんだろう?」

正直、僕も若いころはそんなことを真剣に考えたことはなかった。
ただ目の前の仕事を頑張って、お金を稼いで、家族を守っていれば父親として十分だと思ってた。

でも、離婚して子供たちと離れて暮らすようになってから気づいたんだ。
父親の本当の役割は、“ただ養う”だけじゃない。
それ以上に、子供たちの「生き方の土台」を作る存在なんだって。


父親は子供にとって“最初のヒーロー”

うちの子供達は僕のことを「パパ」とも「お父さん」とも呼ば無い。
僕は「だー」と呼ばれている。
残念な事に「ダーリン」の「だー」では無く、ご存じの方も多いかと思いますが、
テレビ番組でやっていた大家族の「ビッグダディー」を長男が見て、
「だー」「だー」と言い始めたのがきっかけだ(笑)

「だーの料理が美味しい!」「だー!すごーい!!」と子供達から言ってもらえるだけで
たとえ仕事で疲れてヘトヘトでも、元気が出たもんだ。

でも父親って、完璧じゃなくていい。
むしろ、失敗する姿も、不器用な姿も、全部含めて“背中”で子供に伝えている。

一番大切なのは、挑戦することをやめない姿。
「だーみたいに、何があっても前向きに立ち上がる大人になりたい」
子供たちに、そんな風に思われたら、僕は父親として本望だと思う。


父親は“価値観”を教える生きた教科書

子供は、親の言うことをあまり聞かないけど、親のやることは全部見てる。
「ありがとう」「ごめんね」「大丈夫」
たった一言の言葉でも、態度でも、子供はしっかり感じ取る。

次男は小さい頃、良い感じにヤンチャだったw
叩くは蹴るは。長男はおとなしい性格なのもあったし、6歳離れていたので、
やり返したりはしなかったけど、いつも、
「やめてよー!〇〇は乱暴なんだから~」と言っていた。

僕も、悪気などなく普段の会話の感じで
「〇〇は乱暴者だからな~」と冗談半分で言っていた。

ある日、3人でいつものように遊んでいると、次男が急におとなしくなって、
「僕は乱暴者だから・・・」と悲しそうな顔をした。
その瞬間、僕は「はっ!!」として、すぐに次男を抱きしめて
「〇〇は乱暴者じゃないよ。悪いやつをやっつける優しくて強い子だよ!」と伝えた。

親の何気ない言葉が、本当に子供の潜在意識に入り込み
「僕は〇〇なんだ。」というレッテルを貼ってしまう。
子供達の「価値観」に大きく影響を与えてしまう。

俺自身、居酒屋時代たくさんの父親の愚痴や弱音を聞いてきた。
「家族のために働いてるのに、報われない」
「子供が言うことを聞かない」
でも、親父たちの背中が“何を語っているか”が全てなんだと思う。

お金や学歴よりも大事なのは、どう生きるか。
父親の行動と言葉こそが、子供の価値観を作る。
だからこそ、自分がどうありたいか?何て子供達に声を掛けるか?を大切にすることが、子供への最大の教育になるんだ思う。


父親は子供の“自信の土台”になる

子供たちは、どんな父親でも「認めてくれる存在」を心のどこかで求めている。
何かを達成したときだけじゃなく、チャレンジした時点で「よくやった」と言ってあげたい。

子供にとって父親の「お前なら大丈夫だよ」という一言は、
人生を支える魔法の言葉になる。

自分もそうだったが、今の日本人は自己肯定感が低いと言われている。
自分自身に「自信」が無いのだ。

風土的なものと歴史的な側面が僕はあると思う。
「謙虚に生きなさい」「謙遜こそ美徳」的な風土が日本にはある。
そして、第二次世界大戦での敗戦国と言うレッテル。
アメリカにいい感じに「牙」を抜かれてしまった。
でも、
「他人と過去は変えられないけど、自分と未来は変えられる」

未来の子供たちに、今、自分に何ができるか!?


俺は離婚して離れて暮らしていても、ずっとそれを考えて、伝え続けたい。
どんな時も、子供達の宇宙一の理解者であり、可能性を信じている父親でありたい。


最後に伝えたいこと

父親は、特別なことをしなくてもいい。
大事なのは、自分の人生をちゃんと生きているかどうか。

仕事で転んでも、夢が叶わなくても、悩んでもいい。
それでも「俺は自分の道を生きる」と、子供の前で胸を張って言える父親こそがかっこいい。と僕は思う

そんな父親たちが増えれば、子供たちの未来はもっと明るくなる。
そして僕自身も、子供たちに誇れる背中を見せていきたい。

最後までお読み頂きありがとうございます。
僕は、「縁ある人々の笑顔と喜びの量を増やし、子供達の明るい未来を守る」という人生目的の為に
1人でも多くの「カッコよい父親」を増やすためにこれからも頑張っていきます。

これからも一緒に頑張っていきましょう!
ありがとうございました。